「ミントテロ」の嫌がらせは罪に問える?対策・相談先を解説

「隣人がミントの種をまいていくようで困っている」「除草しても除草してもミントが生えてくる」など、「ミントテロ」と呼ばれる嫌がらせに悩んでいませんか?

この記事では、ミントテロによる嫌がらせの具体的な手口や罪に問えるかどうか、そして対策方法まで詳しく解説します。

泣き寝入りせず、正しい知識でミントテロの問題を解決しましょう。

すぐに対策が知りたい方は「ミントテロの被害を受けた場合の対策・相談先」まで飛ばしてお読みください。

「ミントテロ」の嫌がらせとは

群生するミント(ミントテロ)

ミントテロは、ミントの異常ともいえる繁殖力を悪用した嫌がらせ行為です。

近隣トラブルや恨みを持つ相手への復讐として行われることが多くあります。

以下で詳しく手口や特徴を見ていきましょう。

ミントの強すぎる繁殖力で庭をミントだらけにする嫌がらせ

ミントは地下茎で繁殖する植物で、一度根付くとあり得ないほどのスピードで増殖するのが特性です。

短期間で庭全体がミントに覆われてしまい、他の植物が育たなくなってしまいます。

ミントはわずかな根が残っているだけでも再び繁殖するので、園芸の世界では「ミント類は絶対に地植えしてはいけない」と言われるほど。

この特性を悪用して、他人の土地にミントを植え長期間にわたって迷惑をかけるのがミントテロの手口です。

「ミントの種を仕込んだ軍手」をターゲットの庭に落とすやり方が多い

もっとも多く見られるミントテロの手口は、ミントの種を仕込んだ軍手を標的の庭に「うっかり落とした」ふりをして置いていく方法です。

この手口の「よくあるパターン」をまとめました。

  • 軍手の内側にミントの種を大量に仕込んでおく
  • 作業着姿で標的の家の近くを通りがかる
  • 自然な動作で軍手を庭に落として立ち去る
  • 庭主が気づいた時には既に発芽している

被害者が気づいた時には既にミントが根付いてしまっているケースがほとんどです。

また、軍手を落とした人物を特定することも難しいため、泣き寝入りしてしまう被害者が少なくありません。

さらに最近は軍手ではなく、土に還る「生分解性手袋」を使うケースもあり、さらに犯人特定が困難になっています。

「ドクダミ」「ワルナスビ」など別の種類の植物を使うケースも

ミント以外にも、以下のような「繁殖力が強く、迷惑度が高い」植物を使った類似の嫌がらせもあります。

  • ドクダミ:独特の強い臭いがあり、地下茎で繁殖する。完全除去が非常に難しい
  • ワルナスビ:ミント以上の繁殖力を持ち、カメムシなどの害虫を寄せ付ける。しかも有毒
  • カンシロギク:チーズのような強烈な臭いを放つため、近隣住民にも迷惑をかける
  • ヘクソカズラ:葉や実が非常に臭く、つる性で他の植物に絡みついて枯らす

これらの植物を使った嫌がらせは、ミント以上に深刻な被害をもたらしかねません。

とくに農家の畑に植えられてしまうと、農作物への被害だけでなく、臭いや害虫によって周辺住民にまで迷惑をかけることになります。

ミントテロによる嫌がらせは罪に問える?

ミントテロは一見「植物を植えただけ」の軽微な嫌がらせに見えます。

しかし、実際には複数の法律に触れる可能性がある犯罪行為です。

もしかしたら、あなたを悩ませるミントテロも罪に問えるかもしれません。

以下で詳しくチェックしていきましょう。

敷地内への侵入があれば「住居侵入(不法侵入)」

他人の敷地内に許可なく立ち入ってミントを植えた場合、刑法第130条の住居侵入罪が適用されます。

住居侵入罪の詳細は以下のとおりです。

  • 正当な理由なく他人の住居や建造物に侵入すること
  • 庭や畑も「囲繞地」として保護の対象になる
  • 管理権者の意思に反する立ち入りがあれば成立する
  • 短時間の侵入でも犯罪となる
  • 刑罰は「3年以下の懲役または10万円以下の罰金」

実際にミントを植える行為がなくても、敷地に無断で立ち入っただけで成立します。

ミントテロを実行するために勝手に他人の敷地に入った時点で、すでに犯罪行為となっているのです。

参考:e-Gov法令検索「刑法(第130条)」

悪臭などが原因の健康被害があれば「傷害」

ミントや臭いの強い植物によって健康被害が生じた場合、刑法第204条の傷害罪が適用される可能性があります。

傷害罪となる可能性がある健康被害は以下のとおりです。

  • 強い臭いにより、常に頭痛や吐き気がする
  • アレルギー反応による皮膚炎や呼吸困難が起きている
  • 精神的ストレスによる不眠症や精神的不調がある
  • 害虫の発生による感染症が起きている

刑罰は15年以下の懲役または50万円以下の罰金となっています。

意外と知られていませんが、傷害罪は直接的な暴力だけでなく、臭いや音などによって人の健康を害した場合にも成立します。

意図的に臭いの強い植物を植えて健康被害を与えた場合は、悪質性が高いため傷害罪の適用対象と判断される可能性があります。

参考:e-Gov法令検索「刑法(第204条)」

農家の畑・田んぼであれば「威力業務妨害」

農家の畑や田んぼにミントテロを仕掛けた場合、刑法第234条の威力業務妨害罪が適用されます。

威力業務妨害罪のポイントをまとめました。

  • 「威力(今回の場合はミントテロ)」を用いて他人の業務を妨害すること
  • 農業も「業務」として保護の対象になる
  • 実際に業務が妨害されなくても、妨害する危険があれば成立する
  • 経済的損失が発生すれば悪質性が高まり、刑法適用の可能性も上がる
  • 刑罰は3年以下の懲役または50万円以下の罰金

農作物への被害は農家の収入に直接的な影響を与えるため、民事上の損害賠償責任も発生します。

ミントによって農作物が台無しになった場合、損害賠償は相当な高額になるでしょう。

参考:e-Gov法令検索「刑法(第234条)」

ミントテロが原因で使えなくなったモノ・機械があれば「器物損壊」

ミントの繁殖によって庭の植物が枯れたり、農業機械が使えなくなったりした場合、刑法第261条の器物損壊罪が適用されます。

器物損壊罪となる被害の例をまとめました。

  • 既存の植物や花壇が台無しになった場合
  • ミントが絡まって農業機械が故障した場合
  • 除去作業によって機械設備が壊れた場合

刑罰は3年以下の懲役または30万円以下の罰金または科料となっています。

物理的に物を壊さなくても、その物が使えなくなれば器物損壊罪が成立する可能性が高いです。

また、庭師などに依頼しお金をかけて整備していた庭の景観が損なわれた場合も、器物損壊罪となる可能性があります。

参考:e-Gov法令検索「刑法(第261条)」

毒のある植物が使われていた場合は「細菌兵器禁止法違反」

ワルナスビなどの毒性のある植物を使った場合、細菌兵器禁止法第9条違反となる可能性があります。

毒性植物を使った嫌がらせは、いたずらを超えた危険な犯罪行為です。

ペットや子供が誤って食べたりすれば、命に関わる重大な事故につながりかねません。

刑罰も「無期または2年以上の懲役、または千万円以下の罰金」と厳しく設定されています。

ミントテロの被害を受けた場合の対策・相談先

ミントテロの被害を放置するのは厳禁です。

放置すると被害が拡大し、完全に除去するのがほぼ不可能になってしまいます。

状況に応じて、以下の対策を取りましょう。

以下で詳しく解説します。

除草剤をまく|他の植物がダメになっても良い場合

すぐに解決できる確実性の高い方法が、強力な除草剤をまくことです。

ただし、除草剤をまくと周りの植物もすべて枯らしてしまうため、問題ない場合のみ使用してください。

除草剤は「ラウンドアップ」に代表する「グリホサート系」がミントに効果的です。

タイミングは、除草剤がしみ込みやすい「雨が降った次の日の朝」をおすすめします。

ただし、ミントは時間が経つと驚異的に繁殖します。

直近に「雨⇒晴れ」の天気予報がなければ、すぐに除草剤をまきましょう。

また、わずかでもミントが残っていると再繁殖してしまうため、数日おきに繰り返しまくようにしてください。

スコップで根から抜く|ミントだけピンポイントでなくしたい場合

他の植物を傷つけずにミントのみを除去したい場合は、スコップなどを使って手作業で根から抜く方法を選んでください。

ポイントは「葉を除去する」のではなく「根から完全に除去する」ことです。

ミントはわずかにでも根が残っていると、また繁殖します。

可能であれば、ミントが生えていた部分の土を丸ごと入れ替えるのが効果的です。

警察に相談する|犯人が分かっており、証拠もある場合

犯人が特定でき、十分な証拠がある場合は警察に被害届を提出しましょう。

警察への相談時には被害状況を撮影した写真や動画、被害の内容・時間帯を伝えてください。

同時に、容疑者と考えられる人物の身元も伝えましょう。

警察では住居侵入や器物損壊・威力業務妨害などの疑いで捜査をはじめ、刑事処分を検討してくれます。

また「被害届を提出して受理された」事実そのものが、民事訴訟でも有利な証拠となる可能性があります。

探偵に相談する|犯人も証拠も不明な場合

犯人が不明で証拠も不足している場合は、探偵による専門的な調査が必要です。

探偵事務所に依頼すれば、自分では難しいミントテロの証拠収集と犯人特定が可能になります。

なぜなら、探偵は「探偵業法」で認められた範囲で、以下のような合法的な調査が可能だからです。

  • 現場周辺の聞き込み調査
  • 防犯カメラの設置・映像解析
  • 現場(庭)での張り込み
  • 不審人物の尾行・行動調査
  • 類似事件の発生状況調査

探偵が集めた証拠は、警察への相談や法的措置に使えます。

巧妙な手口の「ミントテロ」では、探偵の調査が犯人特定の決め手となることが多いです。

【匿名・無料相談】ミントテロの証拠収集・犯人特定は「日本総合調査事務所」まで

「庭にミントテロを受けたけど、誰がやったのかわからない」「近隣の住民が疑わしいけど、証拠がない」とお悩みなら、探偵への相談がベストです。

当社「日本総合調査事務所」では、これまで多くの嫌がらせ事件を解決してきた豊富な経験を活かし、ミントテロの証拠収集・犯人特定を行っています。

以下のようなケースもお任せください。

  • 毎朝のように庭に不審な種がまかれている
  • 犯人の目星はついているが確証はない
  • 農作物への被害で経済的な損失が発生している
  • 同じような被害が近所でいくつか発生している
  • 防犯カメラを設置しているが不審者を特定できない

私たちは、単に調査をするだけでなく、あなたの平穏な生活を取り戻すことを最優先に動きます。

ミントテロのような陰湿な嫌がらせは、早期に調査して犯人に対抗すべきです。

相談は24時間365日、完全無料で承っております。

お電話、メール、LINEのいずれでも対応可能です。

匿名でのご相談も歓迎しておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

ご相談は無料です
お気軽にご相談ください
メール相談
電話相談予約
LINE相談

※探偵業法にもとづき、違法性のある調査や犯罪への加担はお断りさせていただきますので、あらかじめご了承ください。

ミントテロまとめ

ミントテロは、ミントの強い繁殖力を悪用した陰湿で悪質な嫌がらせ行為です。

住居侵入、傷害、威力業務妨害、器物損壊など、複数の犯罪に該当する可能性があります。

被害を受けた場合は、除草剤による駆除やスコップでの除去などの対策と並行して、法的措置も検討しましょう。

証拠と犯人が明確な場合は警察に、不明な場合は探偵に相談してください。

ミントテロを放置すると被害が拡大し、完全な除去や犯人の特定がより困難になってしまいます。

一人で悩まず、専門の機関に相談して早期解決を目指しましょう。

日本総合調査事務所では、24時間いつでもLINEやメール・電話で無料相談をお受けしています。

ご相談は無料です
お気軽にご相談ください
メール相談
電話相談予約
LINE相談

※探偵業法にもとづき、違法性のある調査や犯罪への加担はお断りさせていただきますので、あらかじめご了承ください。