隣人から振動スピーカーで嫌がらせされている?謎の振動音が聞こえるときの対策
「家の中にいるのに、どこからともなく謎の振動音が聞こえてくる」「隣の部屋から微妙な低音が断続的に響いてくる」と悩んでいませんか?
このような不可解な音は「振動スピーカー」を使った嫌がらせかもしれません。
振動スピーカーは壁や床を振動させて音を伝える特殊な音響機器。
近年、嫌がらせの道具として悪用されるケースが増えています。
この記事では、振動スピーカーによる嫌がらせの実態と、被害を受けたときの対策を解説します。
謎の振動音に悩まされている方は、この記事の対処法を試して「騒音のストレス」のない生活を取り戻しましょう。
そもそも振動スピーカーとは|嫌がらせの振動音は何のせい?
まずは振動スピーカーがどのような機器なのか、なぜ嫌がらせに使われやすいのかを詳しく見ていきましょう。
>>振動スピーカーの仕組みや嫌がらせの実態をスキップして対策を読みたい方はこちら
振動スピーカーは床や壁を共鳴させる特殊な音響機器
通常のスピーカーは、内蔵の「振動板」から発する空気の振動により音を伝えます。
一方で振動スピーカーは本体を直接、壁や床・天井などの固体に接触させ、振動を通じて音を伝える仕組みです。
つまり、建物そのものをスピーカーに変えてしまいます。
本来は商業施設でのBGM配信や、聴覚障害者向けの音響機器として開発された技術です。
自然音と判別しづらいことから壁越しの嫌がらせに使われやすい
振動スピーカーによる音は、遠くの工事現場や交通騒音と似たような低周波音になることが多いです。
そのため自然発生する音との区別が難しく、嫌がらせに悪用されやすい問題があります。
「近所で工事でもしているのかな」と思っても、実際には「隣室から意図的に送り込まれている音だった」というケースがあり得るわけです。
振動スピーカーによる音が断続的に続くと、被害者は強いストレスを受けてしまいます。
睡眠障害や集中力の低下など、健康被害を引き起こすこともあるでしょう。
「気のせいかもしれない」と思いがちですが、継続的に不快な音が聞こえる場合は嫌がらせを疑う必要があります。
合法的な「嫌がらせ」や「仕返し」の手段として振動スピーカー(報復スピーカー)が宣伝されていた
もうひとつ問題なのは、振動スピーカーが「合法的な嫌がらせツール」として販売されていたことです。
インターネット通販サイトのAmazonなどでも、一時「合法的な隣人への仕返し」をうたった振動スピーカーが販売されていました。
韓国で「報復スピーカー」と呼ばれる、仕返し用の振動スピーカーが流行したのが発端とみられます。
報復スピーカーによるトラブルが増えたことから韓国環境省も規制の方針を打ち出していますが、日本にまでこの情報が伝わっていないようです。
参考:WowKorea「韓国環境省、騒音トラブルによる『報復スピーカー』の規制を検討」
日本で実際に嫌がらせ目的で使用すると、都道府県の「迷惑行為防止条例」などに該当する可能性があるものの、「合法だから」と購入する人が後を絶ちません。
被害を受けている場合は、泣き寝入りせずに適切な対策を取っていきましょう。
振動スピーカーによる嫌がらせの対策
振動スピーカーによる嫌がらせを受けた場合の具体的な対策を紹介します。
状況に応じた方法を試してみてください。
防音カーテン・ゴムマットなどの防音策を試してみる
まず試してみるべきは、以下のような自分でできる防音対策です。
- 厚手の防音カーテンの設置
- 壁際への本棚や家具の配置
- 床へのゴムマット敷設
- 壁への吸音材の貼り付け
振動スピーカーからの音は主に低周波音のため、一般的な防音材では完全に遮断するのは難しいです。
とはいえ、ある程度の軽減効果は期待できます。
ただし根本的な解決にはならず、あくまで一時的な軽減策であることを理解しておきましょう。
(要専門知識)逆位相の音波を出して音を打ち消す
かなりの専門知識が必要ですが、逆位相の音波を発生させて振動音を打ち消す方法があります。
これは「アクティブノイズキャンセリング」と呼ばれる技術で、嫌がらせ音と同じ周波数で逆位相の音波を発生させることで、音を相殺する仕組みです。
ヘッドフォンなどで使われているのと同じ技術となっています。
ただし、個人が隣室からの音を打ち消すためのアクティブノイズキャンセリングには、以下のような課題があります。
- 高度な音響知識が必要
- 専用機器の購入・設置費用が高額
- 設定や調整が難しい
技術的に不可能ではないものの、個人で実施するには非常にハードルが高いです。
後述の「探偵」に相談して発信元を特定し、嫌がらせをやめさせた方が安上がりになるケースもあるでしょう。
探偵に相談して発信元や加害者を特定する
探偵は専門的な機器と調査技術を使って、振動スピーカーの設置場所や加害者を特定できます。
また、法的措置や加害者との交渉に使える証拠も収集できるため、根本的な問題解決につながるのがポイントです。
証拠を押さえるのが難しい振動スピーカーによる嫌がらせは、個人で解決するには限界があります。
探偵に依頼し確実な証拠を収集して、嫌がらせを根本から解決しましょう。
振動スピーカー被害を探偵に相談する5つのメリット
振動スピーカーによる嫌がらせは、目に見えない振動や低周波音を使うため、被害を証明することが非常に困難です。
警察に相談しても「証拠がない」と取り合ってもらえず、管理会社も「他の住民からの苦情はない」と対応を渋るケースがほとんどです。
しかし、専門の探偵事務所なら、一般では入手困難な専門機材と調査技術により、証拠収集をサポートすることができます。
- プロの調査技術による確実な証拠収集
- 対象者に気づかれずに秘密裏に調査を実施
- 法的手続きに必要な正式な調査報告書の作成
- 24時間365日対応可能な調査体制
- 豊富な解決実績に基づく的確なアドバイス
振動スピーカーによる嫌がらせは、適切な対処をしなければエスカレートする傾向があります。
また、長期化すると不眠症やうつ病などの健康被害につながる危険性も高まります。
「振動を感じるけど証拠が取れない」「周囲に理解してもらえない」「どこに相談すればいいかわからない」という方は、一人で悩まずに専門家にご相談ください。
探偵に相談するか迷っている方は下記の記事を参考にしてみてください。
振動スピーカーによる嫌がらせに関するよくある質問
振動スピーカーによる嫌がらせに関するよくある質問と、その回答をまとめました。
振動スピーカーと指向性スピーカーは違うの?どちらも壁越しに届く?
振動スピーカーと指向性スピーカー、どちらも嫌がらせに悪用される可能性がありますが、音の伝わり方に違いがあります。
- 振動スピーカー:床や壁など、固体を通じて低周波音が伝わる
- 指向性スピーカー:空気中を通じて特定の場所に音が届く
壁越しに音を届ける点では、振動スピーカーの方が効果的とされています。
指向性スピーカーは壁を通り抜けることができないため、開放された空間や音の一部が貫通する「ガラス越し」での使用が基本です。
なお、指向性スピーカーを使った嫌がらせについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。
関連記事:指向性スピーカーによる嫌がらせ対策|壁越しに届くモスキート音の仕組みと消す方法
天井スピーカーも嫌がらせに使われるの?振動スピーカーと音の聞こえ方は違う?
天井スピーカーも嫌がらせに使われる可能性がありますが、振動スピーカーとは以下のとおり音の特徴が異なります。
| 天井スピーカー | ・音の発生源が特定しやすい ・高音から低音まで幅広い音域 ・音質が比較的クリア |
| 振動スピーカー | ・音の発生源が特定困難 ・低周波音が中心 ・音がこもって聞こえる |
一般的な天井スピーカーは空気の振動により音を伝えるため、音の発生源が比較的特定しやすいです。
また、高音域の音も比較的はっきりと聞こえます。
一方、振動スピーカーは建物の構造を通じて音を伝える仕組みで、音がこもって聞こえるため発生源の特定が困難です。
どちらの場合でも、継続的で意図的な騒音は嫌がらせに該当する可能性があります。
不審な音が続く場合は、探偵に相談して証拠を収集しましょう。
振動スピーカーによる嫌がらせまとめ
振動スピーカーは壁や床を振動させて音を伝える特殊な音響機器で、その特性から嫌がらせに悪用されやすい特徴があります。
発生する音は自然音と区別が難しく、被害者は「工事音かもしれない」と思い込んでしまうことが多いのが問題です。
防音材による軽減など個人で試せる対策もありますが、根本的な解決には限界があります。
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