嫌がらせをする人の心理とは？被害に遭ったときの対処法も解説
「なぜあの人はしつこく嫌がらせをしてくるのか？」「何が目的なのか理解できない」「どうすれば嫌がらせをやめさせられるのか？」など、理不尽な嫌がらせに悩んでいませんか？
嫌がらせをする人の心理を理解すれば、効果的な対処法が見えてくるはずです。
この記事では、嫌がらせをする人の心理と、嫌がらせへの対処法を解説します。
※探偵業法にもとづき、違法性のある調査や犯罪への加担はお断りさせていただきますので、あらかじめご了承ください。
しつこい嫌がらせをする人の心理
しつこい嫌がらせを受けたとき「自分に原因があったのか？」「それとも、相手が一方的に不快になっているのか？」と悩んでしまいがちです。
嫌がらせをする人の心理には、よくある7つのパターンがあります。
加害者に当てはまるパターンはないかチェックしてみましょう。
相手より優位に立ちたい
嫌がらせをする人によくある心理が、相手よりも優位に立ちたいという欲求です。
自分に自信がない人ほど、他人を攻撃することで優越感を得ようとします。
このタイプの人がよくターゲットにする相手は以下のとおりです。
- 職場や学校で能力の高い人
- 人気のある人
- 恵まれた環境にいる人
- 自分より成功している人
相手が困っている姿や悩んでいる様子を見ることで、「自分の方が上だ」と錯覚し、一時的な満足感を得ています。
反応すればするほど、嫌がらせをエスカレートさせる傾向があるのが厄介なポイントです。
無視されると効果がないと感じて諦める場合もありますが、より激しい嫌がらせに発展するケースも少なくありません。
参考：大阪教育大学大渕憲一「攻撃の動機と対人機能」（117P）
被害妄想が強い
被害妄想の強い人は、実際には何もされていないにも関わらず、勝手に被害者意識を持ってしまいます。
よくある思い込みのパターンは以下のとおりです。
- 「あの人に嫌われている」
- 「悪口を言われている」
- 「仲間外れにされている」
- 「自分だけ不当な扱いを受けている」
そのため「やられる前にやり返そう」「自分を守るために攻撃しなければ」という心理から嫌がらせを始めるケースが多いです。
本人にとっては正当防衛のつもりでも、周囲から見れば一方的な嫌がらせになってしまいます。
相手の何気ない言動や表情まで「自分への攻撃」と受け取ってしまうため、理論的な説明や話し合いでは解決が難しいです。
むしろ「言い訳している」と受け取られて状況が悪化することもあるでしょう。
自分のストレスを解消したい
日常生活で溜まったストレスやイライラを、他人への嫌がらせで発散しようとする人も少なくありません。
本来の原因とは関係のない相手に八つ当たりをしてしまうのです。
被害者に責任転嫁して嫌がらせをすることで、以下のようなストレスを晴らしています。
- 仕事での人間関係やプレッシャー
- 家庭内の問題や経済的困窮
- 恋愛関係のもつれ
とくに自分より立場の弱い人や反撃してこない人をターゲットにするケースが多いです。
このタイプの嫌がらせは、加害者のストレス源が解消されるまで続く可能性があります。
承認欲求を満たしたい
他人から注目されたい、認められたいという承認欲求が強い人は、嫌がらせを通して自分の存在をアピールしようとします。
承認欲求を満たすための、よくある動機や行動パターンは以下のとおりです。
- 「怖い人」「やばい人」と思われることで周囲からの注目を集める
- 嫌がらせによって相手を困らせ、「自分にはこんな力がある」と優越感を感じる
- SNSでの誹謗中傷や噂の拡散で反応を楽しむ
- グループ内で自分の影響力を示そうとする
承認欲求が強い人は無視されることをもっとも嫌がります。
そのため、反応を示さないのがもっとも効果的な対策です。
ただし人によっては、より強い刺激を求めて嫌がらせをエスカレートさせるリスクもあります。
嫉妬している
自分より恵まれている人、成功している人、幸せそうな人に対する嫉妬心から嫌がらせを行うケースも多いです。
嫉妬心の強い人は、他人の幸福や成功を素直に喜べません。
とくに嫉妬の対象となりやすい人の特徴を以下にまとめました。
- 収入や地位が高い人
- 容姿や才能に恵まれた人
- 恋愛関係が順調な人
- 家庭環境に恵まれた人
- 周囲から愛されている、人気のある人
残念ながら、相手の不幸や失敗を見ることで快感を得る「シャーデンフロイデ」と呼ばれる感情を持つ人もいます。
シャーデンフロイデの感情を持つ人は、積極的に被害者を不幸にしようと嫌がらせを仕掛けてくるでしょう。
しかも嫉妬による嫌がらせは陰湿なケースが多く、長期間にわたって続くのが難点です。
参考：宇都宮大学「シャーデンフロイデの喚起に及ぼす 妬み感情と特性要因の影響1 ─罪悪感、自尊感情、自己愛に着目して─」
恨みを晴らしている
過去に何らかのトラブルがあった場合、その恨みを晴らすために嫌がらせをする人もいます。
被害者自身が覚えていないことでも、加害者にとっては許せない出来事として記憶に残っているかもしれません。
「恨み」の原因となりやすい出来事は以下のとおりです。
- 仕事上での昇進や評価の差
- 転勤や人事異動でのトラブル
- 恋愛関係のもつれや三角関係
- 金銭的なトラブルや借金問題
- ささいな言動への根深い恨み
直接的な関係がなくても、「あの人のせいで自分が不利益を被った」と思い込んで恨みを抱くケースもあります。
恨みによる嫌がらせは、加害者が満足するまで続く可能性が高いです。
加害者の性格によっては暴力的な行為に発展することもあるため、なるべく早期の解決を目指しましょう。
何らかの精神疾患を抱えている
厳密には心理的な要因ではありませんが、何らかの精神疾患が原因で嫌がらせ行為を行ってしまう人もいます。
疾患と原因の例としては以下が挙げられます。
- 統合失調症による妄想や幻聴
- 妄想性障害による被害妄想
- 人格障害による衝動的な行動
- うつ病による判断力の低下
精神疾患が原因の場合、通常の対話や説得では解決が困難です。
本人や家族が病気を認めたがらないケースも多く、医療機関での診断や治療が必要になることもあります。
とはいえ、精神疾患があるからといって嫌がらせが許されるわけではありません。
必要に応じて探偵や弁護士などの専門家に相談し、法的な対応を取るのもひとつの選択肢です。
関連記事：精神病（精神疾患）の隣人が怖い…相談窓口や嫌がらせの対策まとめ
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※探偵業法にもとづき、違法性のある調査や犯罪への加担はお断りさせていただきますので、あらかじめご了承ください。
嫌がらせの心理に関連するよくある質問
嫌がらせの心理に関連するよくある質問と、その回答をまとめました。
嫌がらせをする人の末路はどうなりますか？
嫌がらせをする人は、以下のような処罰や制裁を受ける末路となることが多いです。
- 刑事処罰：脅迫罪、名誉毀損罪、器物損壊罪などで逮捕・起訴される
- 民事責任：慰謝料や損害賠償の支払い義務が発生する
- 社会的制裁：職場での処分・解雇や学校の退学処分などを受ける
近年は嫌がらせ行為に対する社会の目が厳しくなっており、「軽い気持ちでやった」では済まない深刻な結果を招くケースが増えています。
また、スピリチュアルな観点では、「悪い行いを続ける人には必ず因果応報が訪れる」と考えられています。
関連記事：嫌がらせする人の末路は？自滅する？職場や近所の人からの嫌がらせの対処法
陰湿な嫌がらせをする女の心理は？
陰湿な嫌がらせをする女性に多い心理的な特徴は以下のとおりです。
- 関係性への執着：人間関係の中での自分の位置を過度に気にする
- 間接的な攻撃性：直接対決を避け、陰口や無視などの方法を選ぶ
- 集団での結束：仲間を作って標的を孤立させようとする
- 外見や地位への嫉妬：容姿や恋愛関係、社会的地位に対する強い嫉妬心
男性と比べて物理的な暴力は少ないものの、女性は心理的なダメージを与える手法に長けています。
そのため、被害者の精神的なダメージは大きくなりやすいです。
また、表面上は友好的に振る舞いながら陰で嫌がらせを行うため、周囲に気づかれにくく、証拠を掴むのが困難な場合が多いでしょう。
証拠を特定して法的に嫌がらせをやめさせたいなら、探偵への相談がおすすめです。
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職場で幼稚な嫌がらせをしてくる人の心理は？
職場で幼稚な嫌がらせをする人には、以下のような心理的特徴があります。
- 権力への欲求：職場での自分の立場や影響力を誇示したい
- 競争意識の歪み：同僚との健全な競争ではなく、足を引っ張ることで優位に立とうとする
- ストレス発散：仕事のプレッシャーや人間関係の悩みを他人にぶつける
- 承認欲求：周囲から「面倒な人」と思われても構わず、とにかく注目されたい
職場という閉鎖的な環境では、嫌がらせを受けても簡単に逃げることができません。
そのため、加害者は安全地帯にいる気分で継続的に嫌がらせをする傾向があります。
加害者は業務に支障をきたさない程度の「軽い嫌がらせ」だと思っていても、被害者にとっては日々の積み重ねが深刻なストレスとなりがちです。
関連記事：職場で「幼稚な嫌がらせ」がストレス…｜相手にしないべき？対処法まとめ
わざわざ人に嫌がらせをする人の目的は何？病気なの？
嫌がらせの目的は人それぞれですが、以下に該当することが多いです。
- 他人をおとしめることで相対的に自分を高く見せたい
- 相手をコントロールしている実感を得たい
- 日常の不満やストレスのはけ口がほしい
- 自分の影響力や存在意義を確認したい
精神的な病気が原因の場合もありますが、多くは性格や環境的な要因によるものです。
ただし、以下のような症状が見られる場合は病気の可能性があり、医療機関での治療が必要かもしれません。
- 現実と妄想の区別がついていない
- 衝動的で攻撃的な行動を繰り返す
- 感情のコントロールができていない
- 社会的なルールを忘れている
いずれにしても、理由があるからといって嫌がらせが許されるわけではありません。
探偵や弁護士への相談で根本解決を目指していきましょう。
嫌がらせに仕返ししたいです。良い方法はありますか？
嫌がらせに対する合法的な仕返しの例は以下のとおりです。
- 徹底的に無視する
- 相手の言動をすべて記録して証拠を残す
- 社内の相談窓口や上司に事実を伝える
- 探偵に相談して相手の行動を調査してもらう
- 法律相談で相手の行為が違法か判断してもらう
感情的な仕返しではなく、最終的には専門機関の力を借りた法的な解決を目指すのがポイントです。
以下の記事で詳しく解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。
関連記事：嫌がらせ・ハラスメント一覧｜法律ギリギリの嫌がらせの合法的な仕返しも紹介
嫌がらせの心理まとめ
しつこい嫌がらせをする人のよくある心理のパターンは以下の7つです。
- 相手より優位に立ちたい
- 被害妄想が強い
- 自分のストレスを解消したい
- 承認欲求を満たしたい
- 嫉妬している
- 恨みを晴らしている
- 何らかの精神疾患を抱えている
心理を理解することと、嫌がらせを受け入れることはまったく別の問題です。
どのような理由があろうとも、嫌がらせは許されない行為であり、あなたが我慢する必要はありません。
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