嫌がらせ対策マニュアル

ポイント:安全第一で動き、記録を整え、必要に応じて専門家に接続する——この3本柱で被害を止め、証拠を残し、解決に進みます。

目次

  1. まずは状況を把握(セルフチェック)
  2. 安全を確保する初動
  3. 証拠化の基本(可視化・保存・時系列)
  4. 加害行為のタイプ別対応
  5. 警察・弁護士・公的窓口への相談フロー
  6. 当事務所の調査フロー
  7. 費用の目安と進め方
  8. よくある質問

1. まずは状況を把握(セルフチェック)

被害の「頻度/場所/時間帯/手口」を切り分けることで、必要な対策が明確になります。

  • 頻度:毎日・週数回・不定期
  • 場所:自宅周辺・職場・通勤路・オンライン(SNS/メール)
  • 時間帯:深夜/早朝/外出時/在宅時
  • 手口:物音・投函物・張り込み・誹謗中傷・なりすまし・デバイス操作

チェック結果は、後述の時系列メモと併せて記録します。

2. 安全を確保する初動

  • 接触を避ける:単独対峙はしない/帰宅経路・出入口のパターン化を避ける
  • 物理対策:玄関・窓・駐輪/駐車の施錠徹底、簡易カメラは視野・時刻の写りを確認
  • 情報管理:SNS公開範囲・プロフィール・位置情報・連絡先の棚卸し
  • 同居家族の周知:対応ルールを共有(応対しない/出入口のダブルチェック)

3. 証拠化の基本(可視化・保存・時系列)

時系列」「客観性」「連続性」の3点が重要です。

  • 可視化:写真/動画は顔・手口・日時が分かるフレームで。スクショはURL/投稿時刻を含めて保存。
  • 保存:原本(無編集)をクラウドに二重保存。端末紛失・破損に備える。
  • 記録:「日時・場所・状況・被害・対応」を1件1行で。警察・弁護士・保険対応で有効です。

NG例:挑発・仕返し・違法な録音/撮影・器物破損等の自助——逆に不利になります。

4. 加害行為のタイプ別対応

4-1. 近隣トラブル型

騒音・覗き見・ゴミ投棄など。共用部の掲示物・管理会社への履歴化が有効。接触は避け、証拠を静かに蓄積。

指向性スピーカーモスキート音(高周波)の記事が役立ちます。

4-2. 職場・知人関係型

悪評流布・待ち伏せ・嫌がらせ連絡。人事/総務の相談窓口や就業規則に基づく記録化を並行。

集団ストーカーの見分け方と初動の記事が役立ちます。

4-3. オンライン・SNS型

誹謗中傷・なりすまし・DM攻撃。投稿URL・アカウントID・投稿時刻を保存。凍結申請と同時に証拠保全。

4-4. 郵便・投函物型

封筒/差出人/消印の撮影、指紋付着の可能性があるため素手で触らない配慮も。

  1. 警察相談:危険性が高い・反復継続の恐れがある場合は即時。被害記録を持参。
  2. 弁護士相談:発信者情報開示・損害賠償・仮処分の要否を判断。
  3. 公的窓口:自治体/消費生活センター等に経緯を共有し、二次被害防止の支援を得る。

6. 当事務所の調査フロー

  1. 匿名ヒアリング(状況/生活動線/接触履歴/オンライン痕跡)
  2. 初動計画(安全確保・記録テンプレ・優先度の設定)
  3. 証拠化(現場調査・オンライン調査・ログ保全/必要に応じて連携)
  4. 報告書(時系列・証拠一覧・再発防止策/法的手続きで利用可の体裁)
  5. アフター(再発兆候モニタ・通報/法的手続きの橋渡し)

7. 費用の目安と進め方

案件の難易度・期間により変動します。まずは匿名で状況をお聞きし、最短経路の見積りをご案内します。

  • 見積り:目的(止める/特定/法的措置)に応じて複数案を提示
  • 着手:リスク説明・同意後に開始/日程は被害パターンに合わせて調整

8. よくある質問

匿名で相談できますか?
はい、可能です。電話・メール・LINEから選べます。個人情報の開示は不要です。
逆恨みが怖いのですが、安全に進められますか?
接触頻度や行動パターンからリスクを評価し、身バレ回避を最優先に計画します。
いつ警察へ行くべきですか?
危険が差し迫るとき、反復継続の兆候があるときは即日。記録(時系列メモ・証拠ファイル)を持参してください。
証拠は裁判で使えますか?
取得方法が適法であること、改ざん防止の管理、時系列整理が重要です。報告書はその体裁で作成します。
費用はどのくらいですか?
目的と難易度で変わります。まずは匿名で状況を伺い、複数プランの見積りを提示します。