嫌がらせ対策マニュアル
ポイント:安全第一で動き、記録を整え、必要に応じて専門家に接続する——この3本柱で被害を止め、証拠を残し、解決に進みます。
目次
- まずは状況を把握(セルフチェック)
- 安全を確保する初動
- 証拠化の基本(可視化・保存・時系列)
- 加害行為のタイプ別対応
- 警察・弁護士・公的窓口への相談フロー
- 当事務所の調査フロー
- 費用の目安と進め方
- よくある質問
1. まずは状況を把握(セルフチェック)
被害の「頻度/場所/時間帯/手口」を切り分けることで、必要な対策が明確になります。
- 頻度:毎日・週数回・不定期
- 場所:自宅周辺・職場・通勤路・オンライン(SNS/メール)
- 時間帯:深夜/早朝/外出時/在宅時
- 手口:物音・投函物・張り込み・誹謗中傷・なりすまし・デバイス操作
チェック結果は、後述の時系列メモと併せて記録します。
2. 安全を確保する初動
- 接触を避ける:単独対峙はしない/帰宅経路・出入口のパターン化を避ける
- 物理対策:玄関・窓・駐輪/駐車の施錠徹底、簡易カメラは視野・時刻の写りを確認
- 情報管理:SNS公開範囲・プロフィール・位置情報・連絡先の棚卸し
- 同居家族の周知:対応ルールを共有(応対しない/出入口のダブルチェック)
3. 証拠化の基本(可視化・保存・時系列)
「時系列」「客観性」「連続性」の3点が重要です。
- 可視化:写真/動画は顔・手口・日時が分かるフレームで。スクショはURL/投稿時刻を含めて保存。
- 保存:原本(無編集)をクラウドに二重保存。端末紛失・破損に備える。
- 記録:「日時・場所・状況・被害・対応」を1件1行で。警察・弁護士・保険対応で有効です。
NG例:挑発・仕返し・違法な録音/撮影・器物破損等の自助——逆に不利になります。
4. 加害行為のタイプ別対応
4-1. 近隣トラブル型
騒音・覗き見・ゴミ投棄など。共用部の掲示物・管理会社への履歴化が有効。接触は避け、証拠を静かに蓄積。
指向性スピーカー/ モスキート音(高周波)の記事が役立ちます。
4-2. 職場・知人関係型
悪評流布・待ち伏せ・嫌がらせ連絡。人事/総務の相談窓口や就業規則に基づく記録化を並行。
集団ストーカーの見分け方と初動の記事が役立ちます。
4-3. オンライン・SNS型
誹謗中傷・なりすまし・DM攻撃。投稿URL・アカウントID・投稿時刻を保存。凍結申請と同時に証拠保全。
4-4. 郵便・投函物型
封筒/差出人/消印の撮影、指紋付着の可能性があるため素手で触らない配慮も。
5. 警察・弁護士・公的窓口への相談フロー
- 警察相談:危険性が高い・反復継続の恐れがある場合は即時。被害記録を持参。
- 弁護士相談:発信者情報開示・損害賠償・仮処分の要否を判断。
- 公的窓口:自治体/消費生活センター等に経緯を共有し、二次被害防止の支援を得る。
6. 当事務所の調査フロー
- 匿名ヒアリング(状況/生活動線/接触履歴/オンライン痕跡)
- 初動計画(安全確保・記録テンプレ・優先度の設定)
- 証拠化(現場調査・オンライン調査・ログ保全/必要に応じて連携)
- 報告書(時系列・証拠一覧・再発防止策/法的手続きで利用可の体裁)
- アフター(再発兆候モニタ・通報/法的手続きの橋渡し)
7. 費用の目安と進め方
案件の難易度・期間により変動します。まずは匿名で状況をお聞きし、最短経路の見積りをご案内します。
- 見積り:目的(止める/特定/法的措置)に応じて複数案を提示
- 着手:リスク説明・同意後に開始/日程は被害パターンに合わせて調整
8. よくある質問
- 匿名で相談できますか?
- はい、可能です。電話・メール・LINEから選べます。個人情報の開示は不要です。
- 逆恨みが怖いのですが、安全に進められますか?
- 接触頻度や行動パターンからリスクを評価し、身バレ回避を最優先に計画します。
- いつ警察へ行くべきですか?
- 危険が差し迫るとき、反復継続の兆候があるときは即日。記録(時系列メモ・証拠ファイル)を持参してください。
- 証拠は裁判で使えますか?
- 取得方法が適法であること、改ざん防止の管理、時系列整理が重要です。報告書はその体裁で作成します。
- 費用はどのくらいですか?
- 目的と難易度で変わります。まずは匿名で状況を伺い、複数プランの見積りを提示します。